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生物学的病因作用のまとめ
生物学的病因作用のまとめ
生物学的病因作用:感染と寄生である。
感染:進入、定着、増殖
感染がもたらす病的作用:炎症
細菌感染:化膿性炎、特に結核菌は冷膿瘍による流注膿瘍が起こる
膿:膿球、膿清からなる。膿瘍の粘稠度は蛋白質分解酵素
毒素による中毒
バクテリアルトキシンにはエンドトキシン、エキソトキシンがある。
真菌毒素
感染性アレルギー
ウィルスによる催腫瘍性:肝臓癌、ATLなど
微生物の種類
細菌:細胞壁を持つ原核生物
真菌:細胞壁を持つ真核生物。酵母と糸状菌
染色法による分類:グラム、チール・ニールセン、ギムザ
酸素と生存:好気性菌、嫌気性菌
芽胞形成菌
ウィルス:DNA・RNA・レトロウィルス
臨床的特徴:細菌感染症が重症
抗生物質:抗真菌薬、抗原虫薬、抗結核薬
好ウィルス薬:ヘルペスウィルスのアシクロビル
インターフェロン
マイコプラズマ肺炎、過敏性肺臓炎
感染症の成立:感染源、感染経路、感受性のある個体
日和見感染:免疫力が落ちている物に感染
ウィルスの病原性 かぜ・インフルエンザウィルスについて
ウィルスの病原性
a.感染症としての病原性
b.感染性アレルギー
c.慢性感染による癌(腫瘍)を引き起こす。
催腫瘍性:宿主細胞のDNAが傷つき癌細胞に変化する。原発性の肝臓癌、成人T細胞白血病はウィルス感染が原因である。
風邪症候群(急性上気道感染症)について
上気道:鼻腔、咽頭、喉頭、(気管上部)
下気道:気管支(気管下部)、肺胞、胸膜
原因:99%がウィルスによる。現在30種類程度知られている。
日常的にちょっと流行る風邪はライノウィルスが原因となることが多い。その他、EBウィルス、インフルエンザウィルスなど。
感染源:患者から移る
感染経路:直接感染→接吻、性行為、飛沫感染など
間接感染→空気感染
感受性のある個体:定着・増殖を許す個体
感染防御:進入・定着・増殖の1つ、あるいは全てを排除
潜伏時間:48?72時間
症状:前駆症状が見られることもある。
全身症状(発熱・食欲不振・倦怠感・筋肉痛)が見られる。
鼻炎:くしゃみ、鼻汁、鼻詰まり
咽頭炎:喉の痛み・違和感・乾燥感・燕下痛
喉頭炎:嗄声、喀痰、単発性の乾性咳
☆続発症:気管支炎、肺炎などの下気道への感染
気管支炎:連続性の湿性の咳
肺炎:呼吸困難、胸部の圧迫感、チアノーゼ
☆遠隔部位への転移性感染:中枢神経系、髄膜、脳に炎症、その他、肝炎・膵炎、精巣・卵巣などへの炎症が比較的多い。先行感染と転移性感染の間にインターバルがある場合がある。
臨床的な課題:風邪を風邪で終わらせる。続発症・転移性の感染症を起こさせない。
インフルエンザの語源は「影響」という意味である。
定点検査:感染症サーベランス委員会が国内のインフルエンザなどを調べ予想する。
治療:安静、睡眠、水分・栄養補給、対処療法で、患者の体力を温存、感染・発祥の早い時期であれば、抗インフルエンザウィルス薬が効果的
予防接種を受けると軽症ですむ。
感染症(顕性感染)
潜伏期→前駆期→増悪期→極期→寛解期→回復期
再発→回復期をすぎ治癒したが再び発症
再燃→寛解期・回復期の状態で極期に戻る
ウィルスについて
ウィルスについて
特徴:DNA、RNAどちらか一方しか持たない。DNAウィルス、RNAウィルスとよぶ。DNAやRNAを殻(ヌクレオカプシド)に包んだだけの存在。偏性細胞内寄生性である。
a.DNAウィルス:
人間の細胞の中に入ると、人間のDNAにウィルスのDNAを組み込み、ウィルスの酵素を活性化させウィルスのDNAを複製させる。
b.RNAウィルス:RNAウィルスとレトロウィルスがいる。
人間のRNAからウィルスのRNAを複製させるタイプ。
レトロウィルス→逆転写をするウィルス。RNAからDNAを作り、再度ウィルスのRNAを転写させる。この方が効率的である。
☆DNAからRNAを作ることを転写という。
複製や転写を行うときの酵素をポリメラーゼと呼ぶ。
DNA依存DNAポリメラーゼ:DNAからDNAを複写する酵素
RNA依存RNAポリメラーゼ:RNAからRNAを複写する酵素
DNA依存RNAポリメラーゼ:DNAからRNAを転写する酵素
RNA依存DNAポリメラーゼ:逆転写酵素。RNAからDNAを転写する酵素
代表的なレトロウィルス:HIVウィルス、成人T細胞白血病ウィルス
ウィルスが細胞を選ぶのは、細胞にレセプタ(受容器)を持っているからである。
ウィルス感染症の治療:下熱剤、去痰剤、咳止め等の対処療法。
☆対処療法の目的:患者の体力を温存し、免疫力でウィルス感染症に打ち勝つため。
抗ウィルス薬:ヘルペスウィルスに対する薬で、アシクロビルという。ソリブジンという名前で市販されている。米国では、インフルエンザに対する抗ウィルス薬が導入されている。
インターフェロン(IFN):細胞自身が持つある種の化学物質で、ウィルスの活動を強烈に抑える物質。B型肝炎ウィルスに対してインターフェロンを牛は作る。インターフェロンにも抗ウィルススペクトルがある。
牛のインターフェロンを取り出すのは大変なので、DNA解析をしてそのDNAを大腸菌に遺伝子操作で組み込み増殖させている。
インターフェロンは、ウィルスに感染した宿主の細胞の活動を極限まで抑え、感染した細胞を殺すので、副作用が強い。