高血圧の生活因子と遺伝因子
高血圧の生活因子と遺伝因子
血圧は主に心臓から送り出される血液量(心拍出量)と、その血液を受け止める末梢血管の抵抗とで決まるので、心拍出量が増えたり血管の抵抗が増えたりすれば、血圧は上昇する。その原因には、遺伝的因子と生活環境因子があり、高血圧には、それぞれ50%ずつ関係している。だから、高血圧は、生活面だけでも遺伝面だけでもなく、遺伝的因子に生活環境因子が加わって高血圧になることが多い。遺伝的因子は、親から受け継いだものなので、仕方ないとして、自分は、高血圧の素因を持つ人間だということを自覚して、生活面を見直すことが大切となる。
(1)遺伝的因子
体質的に次のような障害がある時は、血圧が上がりやすい。
a.脳神経系の障害
血圧をコントロールする脳からの指令系がうまく働かない。
b.腎臓の障害
血圧を上げる要因である食塩の排泄がうまく出来ない。
c.心臓血管系の障害
心拍出量や血管の抵抗が、体質的に大きい場合。
d.内分泌因子の障害
血圧のコントロールには、ホルモンなどの分泌が関係する。
(2)生活環境因子
日常生活の中に血圧を上げる要因が沢山ある。
a.食塩の過剰摂取
食事で食塩を取り過ぎると、血管が収縮して血圧が上がる。
b.過食、肥満
肥満していると、循環血液量が増加し、末梢血管の抵抗が上昇して血圧が高くなる。
c.アルコールの過剰摂取
習慣的に大量摂取していると、血圧が上がりやすい。
d.カルシウム、カリウムの摂取不足
これらのミネラルには、食塩の害を打ち消す作用がある。
e.喫煙
煙草を吸うと血管が収縮して血圧が上がる。
e.ストレス
ストレスが加わると、神経やホルモンの関係で血圧が上昇する。
f.運動不足
適度な運動は血圧のコントロールに役立つ。