安定労作狭心症・不安定狭心症について
安定労作狭心症について
安定労作狭心症は生活習慣を改善し、薬物で発作を抑えることがこの病気のポイントとなる。
・生活習慣を改善する
a.禁煙する
日本人の成人男子の喫煙率は、約55%である。煙草は動脈硬化・狭心症の危険因子なので、まず禁煙が大切である。
b.食習慣を改善する
摂取エネルギーが過剰にならないようにする。動脈硬化を促進するコレステロールや中性脂肪を取り過ぎない。動物性脂肪は控え目にする。肥満は心臓に負担がかかるので、糖尿病予防のためにも肥満を解消する。
c.適度な運動をする
身体を動かした時に発作が起こるので、運動しない方が良いと考えがちだが、全く運動をしないと循環器系の働きが悪くなる。
適度な運動を行うのが良く、激しすぎる運動は発作を起こし、軽すぎると十分な効果が得られない。
d.ライフスタイルをチェックする
例えば、
・重い物を持ち上げる
・イライラする
・食事をきちんと取らない
・不規則な生活をする
などで、発作が誘発される。
e.ストレスを軽減する
全くストレスを避けて暮らすのは難しいが、自分に適した方法でストレスを解消する。
・薬物による治療
a.発作を鎮める
ニトログリセリンなどの硝酸薬が使われる。ニトログリセリンは全身の血管を広げて心臓の負担を軽くする。
b.発作を予防する
β遮断薬(プロプラノロール、インデラール、アルビスケン)は、心臓の収縮力を弱め、脈拍数を減らして心筋のエネルギー消費量を減らす。
カルシウム拮抗薬(アダラートL、カルスロット、ヘルベッサーなど)は、血管を広げて血圧を下げ、心臓の負担を軽くする。
・介入治療
バルーンで冠動脈の狭窄部を広げる。
・外科治療
狭窄部分を迂回するように、大動脈と冠動脈を結ぶ。
・不安定狭心症について
不安定狭心症は薬物で血栓やスパズムを抑える
血栓ができるのを防ぐため、抗血栓薬(バファリン、ウロキナーゼ、トロンボリーゼなど)を用いる。スパズムが起きやすいので、硝酸薬やカルシウム拮抗薬も有効である。