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虚血性心疾患の発作

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)の発作の起こり方

テレビや、ドラマなどでもよく胸を押さえて薬を飲むシーンなどがあります。
虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)はどんな風に発作が起こるのでしょうか?

 虚血性心疾患は冠動脈の動脈硬化が基礎にあって発症するが、その発作の直接的な原因は、
  ・冠動脈の内腔の狭窄
  ・冠動脈内の血栓
  ・冠動脈壁の平滑筋の痙攣
の3つである。
 冠動脈の動脈硬化が進行すると、内壁にコレステロールなどが沈着して内腔が狭くなり、血液の流れが悪くなる。
 血管の内壁に付着したアテローム(コレステロールなどが沈着して盛り上がった部分)を覆っている膜が破れると、血栓(血液の塊)が出来やすい。血栓が出来ると血液の流れが不安定になり、血管が完全に詰まることがある。更にスパズム(攣縮)という病的な痙攣が起こることがある。
 血管は内膜・中膜・外膜の3層からなり、中膜を構成している平滑筋が、必要に応じて弛んだり締まったりして、血管内の血流量を調整している。
 冠動脈壁の平滑筋にスパズムが起こると、冠動脈の内腔を極端に狭くするため、血液の流れが悪くなる。
 こうした動脈硬化に伴う冠動脈の異常な状態が、心筋を酸欠状態にして狭心症や心筋梗塞の発作を起こす。

狭心症と心筋梗塞の関係

 冠動脈の動脈硬化は20歳頃から始まり、加齢と共に徐々に進行すると(潜在性動脈硬化)狭心症を起こす。狭心症は日常活動や運動などの動作(労作)やストレスをきっかけとして発作を起こす安定労作狭心症と、急性心筋梗塞へ移行しやすい不安定狭心症がある。
 a.安定労作狭心症
 病状は安定しており、命に関わる危険は不安定狭心症に比べて低い。しかし病状が悪化して、不安定狭心症や急性心筋梗塞に移行する場合や急死する可能性もある。急な坂道を登った時や重い荷物を持った時など、心筋がより多くの酸素を必要とする時に、十分な酸素を送れないため、ある程度以上の強さの運動をすると、心筋は酸素不足となり発作を起こす。ただし、急に血管が詰まることはあまりない。
 b.不安定狭心症
 発作の起こる状況が不定で、程度や頻度が変化しやすく、急性心筋梗塞に移行したり、急死する危険性も高い。治療によって病状が安定することもある。
 この不安定狭心症や不整脈などによる急性心筋梗塞は、いずれも冠動脈の狭窄やスパズム、血栓が複雑に絡み合って発症し、これらをまとめて「急性冠症候群」という。
 c.異型狭心症
 冠動脈の狭窄とスパズムによって起こる狭心症。
 d.陳急性心筋梗塞
 急性心筋梗塞の病態が落ち着いたもの。通常、発作から1ヶ月以上経過したもので、心筋の一部が壊死して収縮機能を失い、心臓の力が低下している状態。


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