ウィルスについて
ウィルスについて
特徴:DNA、RNAどちらか一方しか持たない。DNAウィルス、RNAウィルスとよぶ。DNAやRNAを殻(ヌクレオカプシド)に包んだだけの存在。偏性細胞内寄生性である。
a.DNAウィルス:
人間の細胞の中に入ると、人間のDNAにウィルスのDNAを組み込み、ウィルスの酵素を活性化させウィルスのDNAを複製させる。
b.RNAウィルス:RNAウィルスとレトロウィルスがいる。
人間のRNAからウィルスのRNAを複製させるタイプ。
レトロウィルス→逆転写をするウィルス。RNAからDNAを作り、再度ウィルスのRNAを転写させる。この方が効率的である。
☆DNAからRNAを作ることを転写という。
複製や転写を行うときの酵素をポリメラーゼと呼ぶ。
DNA依存DNAポリメラーゼ:DNAからDNAを複写する酵素
RNA依存RNAポリメラーゼ:RNAからRNAを複写する酵素
DNA依存RNAポリメラーゼ:DNAからRNAを転写する酵素
RNA依存DNAポリメラーゼ:逆転写酵素。RNAからDNAを転写する酵素
代表的なレトロウィルス:HIVウィルス、成人T細胞白血病ウィルス
ウィルスが細胞を選ぶのは、細胞にレセプタ(受容器)を持っているからである。
ウィルス感染症の治療:下熱剤、去痰剤、咳止め等の対処療法。
☆対処療法の目的:患者の体力を温存し、免疫力でウィルス感染症に打ち勝つため。
抗ウィルス薬:ヘルペスウィルスに対する薬で、アシクロビルという。ソリブジンという名前で市販されている。米国では、インフルエンザに対する抗ウィルス薬が導入されている。
インターフェロン(IFN):細胞自身が持つある種の化学物質で、ウィルスの活動を強烈に抑える物質。B型肝炎ウィルスに対してインターフェロンを牛は作る。インターフェロンにも抗ウィルススペクトルがある。
牛のインターフェロンを取り出すのは大変なので、DNA解析をしてそのDNAを大腸菌に遺伝子操作で組み込み増殖させている。
インターフェロンは、ウィルスに感染した宿主の細胞の活動を極限まで抑え、感染した細胞を殺すので、副作用が強い。