トップページ >病理学> 低温による病因作用編・温度刺激

低温による病因作用編・温度刺激

  2.温度刺激
   低温による病因作用
 全身に作用すれば凍死(原因は低体温症)、局所ならば凍傷。
 備えをしている状態で、0度以下の所ならば凍死に至る可能性がある。
 一般的には、徐々に意識障害が進み、眠たくなり眠るように死ぬ。時折、体温調節障害が起こり、暑いと勘違いし衣服を脱ぎ死ぬことがある。
 局所に起こる物で軽度の物は霜焼けという。

  凍傷は、3段階に分ける
 第1度 紅斑性凍傷(霜焼け):赤くなって痒い状態。
 第2度 水疱性凍傷
 第3度 えそ性凍傷:剥離、脱落、融解する

 えそ:壊死した部分に腐敗が起こること。
 壊死:部分死のこと。壊死には細胞単位の死と組織や臓器の部分的な非可逆的な死。
 腐敗:蛋白質が細胞により分解される現象。多くの場合アミン・アンモニア類がその課程で発生し独特の臭気を表す。
 糖質・脂質が分解される現象を変敗という。特に糖質が、酵母の作用を受けてアルコールを生じる現象を発酵という。
 凍傷の場合、壊死した部位に低温に非常に強い細菌が感染する。その細菌が組織の細胞や蛋白質を分解する。
 壊死した部分に細菌感染が起こらない現象をミイラ(木乃伊)という。乾燥した非常に高温の場所などは細菌が少ないので感染しない。
 ミイラは病理学的には乾性えそ(細菌感染していないので)という。
 特に凄く腐敗しているえそをガスえそと言う。
 腐敗性下痢症は、感染症が起こるわけではなく、アミンやアンモニアに胃や腸が反応して起こる物である。しかし、腐敗部位には腐敗菌と共に食中毒菌が存在する場合が多い。


Page Top ▲